前回、半衿付き 半衿ジレの作り方 | シエスタ。 (ma-ry-blog.com)という記事を掲載しました。
その中で、次は「美容襟(うそつき襟)も作ってみようと思います!」と書いておりまして。
記事を書いたその週末に早速作ってみましたのでアップしたいと思います!
前回作った半衿ジレについていた「身頃」がないタイプです。
よろしければ最後までご覧になってみてください。
この記事は、こんな方に読んでいただきたい内容となっています。
- 半衿を毎回縫いつけるのが面倒な方
- 着物や帯に合わせて半衿も気軽にチェンジしたい方
- 和洋ミックスコーデで着物の中にブラウスやタートルを着たい方
- 暑い時期に浴衣や着物の中にかわいい半衿を涼しく合わせたい方
洗える生地の半衿を使って「気軽に作れる・使えるうそつき襟(美容襟)」を作ってみましょう!
うそつき衿(美容衿)の作り方
では、作り方をご紹介します。
用意するもの
- お好みの色柄の、半衿にしたい生地…15㎝×100~120㎝程度(長いほうが着た時に安定しやすいです。)
綿やポリエステルなど、お洗濯できる素材がおすすめです。
できれば1度「水通し※1」をしておくと洗った後に縮みにくくなります。
半衿が薄い生地の場合はあらかじめ裏に接着芯を貼っておいた方が良いと思います。 - 接着芯…なくても大丈夫ですが、つけることをおすすめします。
- 60㎝×15㎝の布を1枚…衣紋抜きになります。
(綿や麻などがおすすめです。白など、上に着る着物にひびかない色がおすすめです。) - 包帯(伸縮するので楽ちんです。こちらがおすすめです。)、または5~10センチ幅のひも状の布など・・・1m前後、体に1周して無理なく結べる長さ(体格により増減します。包帯は100均の安いもので大丈夫です。)
- 糸(あれば手縫い糸がおすすめです。縫い進めても糸がよじれにくいです。なければミシン糸でも構いません。)
- 針、ハサミ、定規、チャコペンなど
※1 水通し…たらいなどに水を張り沈める、というのでもよいのですが、なかなか水が布に浸透しないことがあります。
私は洗濯ネットに入れておしゃれ着コースで1度お洗濯してしまうことが多いです。
脱水はほとんどしないか、ごく軽くしてお風呂場などしずくがたくさん垂れてもよい場所に干します。
水通しをすることで布は若干縮み、製品(今回はうそつき衿)になった後にお洗濯してもそれ以上縮みにくくし、型崩れを予防できます。
しわがつきやすい布はアイロンをかけて布目を整えてから制作をします。
作り方の手順とコツ
半衿ジレの作り方のご紹介の時には白い布で台衿を作ってから半衿を付けましたが、
今回は台衿なしで作成しています。
半衿に、直接衣紋抜きを取り付ける感じです。
①半衿にしたい生地を15㎝×100~120㎝(長めがおすすめ)にカットします。
今回私が使ったこのドットの生地は、全然ほつれてこないので直線の切りっぱなしにしています。
ほつれやすい生地でも、長辺は折り込んで中に隠れるので切りっぱなしで大丈夫です。
短辺のほつれが気になるときは端を三つ折りにして縫ったり、ピンキングはさみで処理してください。
ちなみに私が愛用しているピンキングはさみはこちらです。
とてもお手頃ですが問題なく切れます!
②図の赤い線、長辺の端(100~120㎝)を1.5㎝位折り、アイロンをかけます。
接着芯を貼る場合はこのタイミングで貼っておきます。
接着芯は全体には必要ありません。
図を参考に、中心部分に20㎝程度の長方形で貼ります。
着用中に衣紋抜きを引っ張ることがあると思いますので、補強のために貼っておくことをおすすめします。
この時、接着芯を忘れていて後から貼りました。
③お手持ちの衿芯の幅を測り、半衿の中心部を「衿芯の幅+5mm」になるように半衿を三つ折りまたは四つ折りにしてアイロンをかけます。
私の場合、中心部は衿芯+5mmですが、半衿をたっぷり出して着たい時のために端に向かって幅を広げてアイロンをかけています。
半衿をたくさん出さない方は同じ幅でアイロンをかけてくださいね。
④衿芯が通るように、筒状に縫います。まつり縫いまたはくけ縫いがいいと思います。
衿の内側はピンと横に張り、外側はすこし緩めにして合わせると半衿が波打ちにくくなります。
裾まで全部縫わなくていいので、
縫えるところまで(裾に向かって広げている場合は裾まで縫うことができないと思いますが大丈夫です)、縫いましょう。
中心部は内側に縫い目が出ない方が良いですが、途中からはざくざく波縫いで大丈夫です!
写真上部が襟の内側です。
⑤衣紋抜きを付けます。
図の衣紋抜きの水色の線部分と、半衿の外側の1枚だけをすくいながら縫いあわせます。
衿芯がちゃんと通るか、最後に確認してくださいね。
⑥後ろ身頃に包帯またはひも状の布を付けます。
後ろ見ごろの中心線上、上から15~20センチくらいのところに縫い付けます(図の衣紋抜きのピンクの線)。
身長や、お好みの衣紋の抜き加減によって取付位置の上下は変わります。
羽織って、衣紋を抜き、伊達締めをつけるあたり(アンダーバスト)を確認して縫い付け位置を決めてください。
お疲れ様でした!これで完成です。
まとめ
いかがでしたか?
半衿ジレよりもパーツが少なめで工程も楽、だったでしょうか。
着心地としては半衿ジレの方が安定感があって私は好きです。
うそつき衿は、暑さ対策にもうってつけです。
浴衣に合わせて単衣の着物風に着るのもよいですね。
私はやっぱりブラウスやタートルとお着物を合わせるミックスコーデで使うことが多いかな、と思います。
皆様の楽しいお着物ライフのお役に立てたらうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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