この記事は、ミティキュアダニ舌下錠でのアレルギー治療を患者目線からお伝えする体験談です。
私自身は医療関係者ではないため専門知識はございません。
あくまでも、患者としての体験談や感想を率直にお伝えする記事となっております^^
40代の私と開始当時は小学6年生だった息子がアレルギークリニックで実際に受けている「健康保険がきくアレルギー治療」のお話です。
アレルギーを「対症療法ではなく根本的に治したい!」と思って現在治療中です。
※まだ治療は完結しておらず、本当に完治するのか、はたまた残念ながら期待した効果が出ないのか、着地点は不明です!
この記事は、ご自身、もしくはご家族がアレルギー体質で
- 治療を始めたいけど迷っている方
- そもそもこのお薬の存在を知らなかった方
- 治療を始めたけど副作用が出て不安になっている方
こんな方に読んでいただきたいと思っています。
ミティキュアダニ舌下錠ってどんな薬?
年間通してずっと、アレルギー症状のある私。
止まらない鼻水と、頻繁に起きる目のかゆみは子どものころからずーーーーっと、変わらない日常でした。
そして、やっぱり季節の変わり目はいつもより体調がよくありません。
アレルギーの症状でお仕事や勉強に集中できないあなたにとっても
「たかが鼻水・目のかゆみ」
では片づけられない問題ですよね。
アレルギーは、対症療法ではなく根本治癒が目指せることをご存じですか?
ミティキュアダニ舌下錠はダニアレルギーの治療でアレルギーの完治(もしくは軽減)を目指すことができます。
治療がうまくいけば、もう抗アレルギー薬を飲まなくても(もしくは減らしても)よいのだそうです。
※なかには治療の効果が出ない方もいるそうです。
私と一緒にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)、生活の質の向上を目指してみませんか?
集中できる自分を取り戻せたらうれしいよね!
私のアレルギーの経歴はこちらです(こんな人が治療を受けています)
まずはせんえつながら、私のアレルギーの症状です。
人により症状や原因は千差万別です。こんな人が治療を受けているのだな、という程度にお読みください(^▽^)
治療開始当時は、ダニ・花粉アレルギーが原因で
- 一年中続く、鼻水・鼻づまり・目のかゆみ(花粉・ほこり)
- 生の野菜や果物が食べられない(口腔アレルギー)。
- 大豆やもやし、豆腐は加熱しても食べられない(口腔アレルギー)。
口腔アレルギーに関しては、最初はりんご、桃、梨あたりが食べられなくなりました。
いわゆる「バラ科の果物」だな
これらのものを食べると口やのどに、かゆみ・腫れがでます。
その後、食べられないものの範囲は広がり続け、数年かけて、
- 果物は食べられるものがほぼありません。
- 果物に続き、その後野菜までも、大部分が加熱しないと食べられなくなりました。
- 豆乳にもアレルギー反応が出て、豆腐・もやしなどが食べられなくなりました。
食べられないものの範囲が広がっていくことはよくあることだそうです。
生野菜のサラダは食べられないので、「レンジでチン」をして食べます。
自宅はもちろん、外食の時にもお願いできそうなときにはレンチンをお願いすることも。
混雑時やワンプレートの時には、あきらめます。
そして、子どもたちも幼稚園~小学校低学年で口腔アレルギーが出始めました。
年数が経つうちにどんどん私と同じ状態になりつつあります。
子どもはまだここからの人生が長いです。
時間経過とともに、食べられるものが減っていくことへの恐怖を感じていました。
ミティキュアダニ舌下錠との出会い
私は、耳鼻科にしてもアレルギー科にしても、これまでたくさんの病院・クリニックで診察を受け、さまざまなお薬の処方もしていただいてきました。
鼻水や目のかゆみには、抗アレルギー薬を一生飲み続けるしかないと思っていました。
食べられなくなってしまった果物なども、あきらめていました。
そして今回、コロナワクチンを受けられる病院を探していく中で、ご近所のアレルギークリニックのHPで偶然見つけたのです。
ミティキュアダニ舌下錠
ミティキュアとは?
ミティキュアは、ダニを原料とするエキスから作られたお薬で、少量から服用することによって体を慣らし、ダニによるアレルギー性鼻炎の症状を和らげます。
服用開始前に、ダニによるアレルギー性鼻炎の確定診断が必要です。
また、アレルギー症状の有無にかかわらず、毎日、長期間にわたり継続して服用する必要があります。
引用元:ミティキュアとは?|舌の下(したのした)で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト (torii-alg.jp)
薬の名前にある通り、ミティキュアダニ舌下錠はダニに対するアレルギーの治療薬です。
「花粉症などもそもそもはダニアレルギーが根っこにあり、ここを直せば連鎖的に他のアレルギー症状も改善する見込みがある」
という趣旨のことがアレルギークリニックのHPには書いてありました。
この薬で治癒の見込みがある人はそもそもダニアレルギーがある人、ということになるようです。
中には効果の出ない方もいる、とのことでしたので、そこはやってみないとわからないということなのでしょう。
アレルギーって、治る(かもしれない)のか!
ダメもとでチャレンジする価値があると判断しました。
当時高校3年生と小学6年生だった子どもたちにも意思を確認したところ、即答で「絶対やりたい」。
HPを読んだだけでは半信半疑、よくわかりませんでした。
ということで、母子3人、期待を胸にクリニックの受診を決意したのでした!
治療方法の選択と治療開始時のスケジュール
私たち母子3人はアレルギー治療に期待でいっぱいです。
さて、どうなるか!
少しわくわく感さえありました。
2021年9月、3人で初めてクリニックを訪れました。
- コロナワクチンの接種を希望したいが、アレルギー体質なので接種前に相談したい
- HPでダニアレルギー治療の記事を読んだので、詳しく知りたい
このように医師に伝え、ダニアレルギー治療についての説明をしていただきました。
その医師によると、アレルギー治療には2つの選択肢があり
- 月に一度の注射による治療
- 毎日服用する舌下錠による治療
医師からは、月に一度の注射の方がよいと勧められました。
注射の方が良い理由
- 注射は体調不良の時には「日程を少しずらす」という対応
→よほどのことがない限り「今月はできなかった」ということがない - 舌下錠は体調不良の時には「その日はお休み」という対応
→数年間とおしてみるとかなりの日数を無駄にしてしまうため、効果が低くなりがち
しかし注射の場合、導入時に1週間ほど毎日通院する必要があり、長い時間病院に滞在しなくてはならないため仕事を休まざるを得ません。
入院設備のある病院では入院することもあるようです。
この時、コロナの影響により私の勤務先の会社が
「隔週の土曜出勤は出社を控えましょう、ただし、自前の有給休暇が消化されますよ」
という体制になっていました。
急ぎの仕事がなければ出勤はできず、自動的に有給休暇が消化されるということです。
在宅勤務、という考え方はうちの会社にはないようで・・・。
私のつたなーいプロフィールをお読みになっていただいた稀有な方はお分かりかと思いますが、
この時、20年以上ぶりに正社員として社会復帰してまだ2年目でした。
有給休暇の日数はまだ少なく、自動消化は大きな痛手です。
子どもの行事や体調不良、その他もろもろで、もうカスカスの有給休暇の残日数。
そこにもってきて!
4日も5日も休むことはもうできません。
私たちは注射ではなく、舌下錠を希望します!
と、言い切り、注射の方がおすすめとおっしゃる先生には、しぶしぶ?納得していただきました。
注射嫌いだからでしょ
それも、ある、かも笑
舌下上での治療は、
- 毎日、舌の下でトローチ状のお薬を溶かして服用
- 長期で続ける必要がある→治療期間は最低3年、推奨5年
治療が成功すれば将来的には、
- 薬を飲まなくても鼻水も出ない・目もかゆくならない
- 果物や野菜、大豆類も食べられる
という状態を目指せる、とのことでした。
え!本当に!?
鼻水がでなくなるだけじゃなくて本当に果物も食べられるようになるの!?
子どもたちが沸き立ちます(もちろん私も)。
リンゴ、桃、さくらんぼ、食べたいよね。
給食で出される果物も、スーパーに並ぶ果物、きれいな断面のフルーツサンドも「見るだけ」で、食べられない。
「食べたいなあ」といつも言っているもんね。
期待に胸が高まります!
問診と血液検査
早速、アレルギーについての問診と血液検査を受けました。
何に対していつごろから、どのような症状のアレルギーがあるのか、などを聞かれます。
この問診に基づいて、血液検査の項目を設定するようです。
たくさんある方は、伝え漏れのないように事前にメモしていくのがおすすめです。
そしてその結果によって、ダニアレルギーの治療対象かどうかを診断されます。
初診のこの日はおなじみの対症療法、抗アレルギー薬のみの処方となりました。
私たち母子はデザレックスというお薬でした。
これから次回の受診日まで、毎日服用します。
ちなみに、コロナワクチンの接種予約も受診の目的の一つでしたが、このクリニックでは1か月ほど抗アレルギー薬を飲んで症状を抑えてからの接種を推奨するとのことでした。
ワクチンはとりあえず先に延ばしました。
費用について
基本的に健康保険の適用内の支払いですので多額の費用が掛かる治療ではありません。
初回は検査などがあり費用は少し高くなりました。
病院にもよると思いますが私の場合は3割負担で1万円弱でした。
項目はざっと以下の通り。
- 初診料
- 診察料
- 血液検査料
- お薬代(抗アレルギー薬)
この中では血液検査料が一番高額でその次がお薬代だったと思います。
処方されるお薬によっても金額は変わりますので、参考程度にしてくださいね。
まとめ
以上、今回はダニアレルギーの治療薬「ミティキュアダニ舌下錠」の概要と、私と私の家族がこの薬に出会うまでの経過についてのお話でした。
こんな治療があるのなら、もっと早く知りたかった!と思っています。
自分にも、子どもにも。
もう治らないものとあきらめていたので調べることもしていなかったんですね。
医療も他の事も、どんどん進化しているのだから、あらゆる方面に耳を澄ますのは必要なことだったと再認識しました。
アレルギーで通っている病院で、このお薬の取り扱いがないところもあると思います。
ミティキュアダニ舌下錠は、製造元が鳥居薬品という会社です。
鳥居薬品さんのリンクより、お住いの地域でこの治療を受けられる医療機関が検索できます。
舌の下(したのした)で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト(torii-alg.jp)
こちらで検索しても、私の通うクリニックはヒットしなかったので、すべてを網羅しているわけではないかもしれません。
めぼしいところを見つけたら、受診する前にHPで調べたり、電話で確認したりすることをおすすめします。
次回はミティキュアダニ舌下錠スタート編を予定しています。
実際に投薬をはじめ、副作用におびえたりしながら奮闘する様子をお伝えします。
「QOL」の向上を目指して、がんばろうーっ!